Samuel Zelig

2019年 BRAND START

アメリカのデニムブランドTrue Religionの創業者の息子と、アメリカで著名なアート作家の祖父を持つデザイナー2人でスタート。

その後、後者が脱退し、ファッションスクール時代の同級生であり、Ralph Laurenでデザイナーとして勤務していた友人がブランドに加入し、現在に至る。

Samuel Zelig(サミュエル ゼリグ)は、1930年代から50年代のアメリカのスポーツウェアやワークウェアからインスピレーションを受け、当時の衣服に見られる伝統とディテールを忠実に踏襲し、現代の縫製や染色技術を駆使して設計することで、現代の観客にとってのワークウェアの意味を再定義することに注力している。

ヴィンテージウェアに造詣の深い2人のデザイナーは、“Dream Vintage”(実在しないが、もし存在したら計り知れほどの価値が付くような夢のようなヴィンテージピース)を思い描き、そのビジョンを元にアイテムをデザインしている。

パッチワークや刺繍に至るすべてのデザインは、デザイナーによるオリジナル。文化や芸術など、古きアメリカのさまざまな要素に着目し、それらに敬意を払いながら独自の解釈を加えてイラストを描く。

サミュエルの25AW セカンドデリバリーの入荷です。
今回も2つのテーマごとにご紹介いたします。

・JARDIN
・MEDIEVAL

(JARDIN / 庭園,植物園)

今回、フローラル刺繍に思いがけないアプローチをしたいと考えました。SAMUEL ZELIG独自の視点でフローラルのテーマを想像しました。

カリフォルニア州サンマリノにある「ハンティントン・ガーデン」や図書館、美術コレクション、そして植物園から着想を得ました。

刺繍のモチーフには、石のプランター、エンボス加工の本、標本にされた昆虫、そして庭園の入口を思わせる鉄製の門を取り入れています。

“Jardin du Temps(時間の庭)”というテキストは、フランスの詩集に由来しており、まさにこのような場所にふさわしいものだと感じました。

ジャルダンクルーネックスウェット。

15オンスの厚手のコットンフレンチテリーを使用。セットインスリーブ。フラットロックシーム縫製になっており着心地も良く仕上がっています。

とにかくボディーの色がいいです。加工によってヴィンテージのような色合いに。この色だったら派手になり過ぎず着やすいです。
インナーにしてもいいですね。

アメカジっぽい印象のアイテムが多いSAMUELですが、今回はそれとは違う印象のアイテムが多く入荷しています。
個人的にはデニムとかチノというよりは、綺麗なスラックスと合わせたいです。

アートを纏うという表現にぴったりな一着。

(MEDIEVAL / 中世)

"MEDIEVAL"は、装飾写本への魅了から始まりました。調べれば調べるほど、修道士たちが美しく精巧な本の余白に描き込んだ、不思議な小さな生き物たちに気づくようになったのです。

最初は、孤独な修道士がワインをこっそり味わいながら、遊び心で余白に絵を忍ばせ、自分がどこまで許されるのか試していたのだと想像しました。ところが後に、それは単なる気まぐれではなく、「マージナリア」と呼ばれる伝統だったことを知りました。

マージナリアとは、写本の余白に散りばめられた落書きや走り書き、注釈のことです。理由がなく描かれることもあれば、紙が貴重で他に描く場所がなかったために生まれることもあったのです。

このマージナリアを出発点に、私たちは中世の聖人の遺物や珍品を収集する架空の博物館を思い描きました。そしてその博物館に「Illuminated Relics of Helmstedt(ヘルムシュテットの光に満ちた遺物)」というスローガンを与えることは、とても個人的な意味を持ちました。というのも、そのドイツの町ヘルムシュテットは、デザイナーの母が育ち、祖母が今も暮らす場所であり、中世の歴史を色濃く残す土地だからです。このつながりは、私たちのテーマにより一層、ふさわしいものとなりました。

このグループのドローイングは、中世の緻密な筆致を反映すると同時に、マージナリアの精神も映し出しています。ふざけた小悪魔が走り回り、天使が空を舞い、そして中世の黄道帯、年間を通じて医療行為が可能か否かを判断する指針として用いられていた物への言及も含まれています。

メディーヴァルのクルーネックスウェットと、スウェットパンツ。

どちらも15オンスの厚手のコットンフレンチテリーを使用。

これもいい色味。この絶妙なカラーリングは日本ブランドでは難しいのではないでしょうか。色彩感覚がとても優れています。

セットアップで着用したいですね。個人的には革靴にロングコートで合わせたいです。

絶妙なボディの色に、白と赤の刺繍。全体で見てバランスよく仕上がっています。
中世の宗教的な柄も、色味と合っていてとても気に入っています。

個人的にパンツを履いていますが、スウェットパンツは楽でつい手に取ってしまいます。SAMUELのスウェットはボディがしっかりとした厚みがあります。秋口には特に活躍しそうですね。

今回分のご紹介は以上です。

3rd Dropも入荷済みなので、次回ご紹介いたします!

是非ご来店お待ちしております。